吉野信子メルマガ2024年08月05日号【メルマガ２８】：「サ」について(2024年8月5日配信)

WRITER 吉野信子

カタカムナ伝道士

カタカムナ言霊伝道士。 2012年、カタカムナ　ウタヒ5首6首にある日本語48音の思念を発見した。言葉を読み解くツールとして48音の言霊を優しい言葉で表現。「カタカムナ48音の思念表」として一覧表にし発表した。又、カタカムナ　ウタヒ5首6首...

皆様

皆さん、
暑い夏真っ盛りですが、お元気でお過ごしですか？
毎年、お盆を越えると、少しは凌ぎやすくなりますから、もう少しの辛抱ですね！

それでは8月は「サ」の思念解説をします。「サ」の思念は「遮り・差」で、数霊は「２8」になります。

「サ」の思念「遮り・差」とは、文字通り、他者と区別するために、「遮り」を付ける（＝カタで覆う）。
又は、高低差、圧力差などの「差」を付けると言う意味です。

宇宙とは、すべてゼロになろうとして動くエネルギーなので、個々に「遮り」ができ、「差」ができると、宇宙はその差をなくそうと、動き続けます。つまり、宇宙の原動力を生み出しているモノの正体こそ、「サ」というエネルギーなのです。

「サ」の数霊は「28」で、この数霊を持つ代表的な言葉は「神（かみ）」です。創造主を神と呼ぶのであれば「サ（遮り・差）」こそ「創造エネルギー」であると言えるでしょう。

それぞれが違っているから多様性を楽しめる。それぞれの存在が唯一無二となる。故にそれぞれが「貴い」、違うことに上下関係はなく、むしろ、違うことは、私が宇宙に存在するという証しなのだ・・・という捉え方。それぞれが、差の無い世界を目指して動き出しますが、差が無くなった世界とは、ゼロの死の世界であるとも言えるでしょう。急流に飲み込まれたり、ゆったりと景色を眺めたり、ハラハラドキドキのジェットコースターに乗っているような人生でも、私たちがそう達観できれば、自分しかない人生・・・味わい深いモノがあるのではないでしょうか？
カタカムナウタヒ4首には、人間にこの差を付けているのが「肉体・物質」であり、「肉体＝陰」こそが神である・・・と書いてあります。美しく生まれついた人、大金持ちで暮す人、頭のいい人、悪い人、障害を持って生まれた人・・・など様々ですが、それぞれが自分しか歩めない人生を背負ってドラマを演じていきます。その姿こそ、貴い八百万の神々の姿なのでしょうね！

それでは、「サ」が付く言葉を幾つか、思念と数霊で読み解いてみましょう。

寂しい（①さびしい　②さみしい）「さびしい」が正式のようですが、「さみしい」も一般的に使われています。

思念　：　①（さ）遮りが、（び）根源へと入る、（し）示しが（い）伝わる
＊　遮る壁が自分に迫ってくる・・・切り離された不安と寂しさが自分の心の根源に伝わってきますね！
「さびしい」と言うと・・・つまり、自分に伝わってくる寂しさです。

一方、「さみしい」と言うときは、②（さ）遮る、（み）実体の、（し）示しが、（い）伝わる
・・・「さびしい」と同様の意味ですが、「さみしい」と言う場合は、私とあなたを隔てている壁（＝実体）が、今度はあなたに「伝わる」。私は「さみしい」よ。とあなたに伝えたいときの言葉になっています。普段、「伝わる」とは私の思いが「あなたに伝わる」という意味です。
私たちは、無意識にこの気持ちの違いを建て分けて、使いこなしているのかも知れません。自分にいうときは「さびしい街！」誰かに伝えるときは「私、さみしいの」・・・て！あなたは思い当たりませんか？
少し言い方が異なる場合は、その感情の視点や方向性が異なる場合がほとんどです。この微妙な違いは、思念や数霊で読み解くとハッキリと出てきます。
それでは、数霊でも見てみましょう。

数霊　：　①さびしい→28-1+23+5＝55→（55）次々と伝わるモノ
②さみしい→28+3+23+5＝59→（5・イ）伝わるモノが、（9・テ）発信放射する
＊数霊で見ると更に両者の微妙な違いがハッキリしますね。
つまり、「さびしい＝55」と言うときは、自分の内側に次々と伝わってくる感情なんですね！（ビが根源へと入ると言う意味なので、自分へと伝わるコト）
一方、「さみしい」というときは、自分が感じている寂しい気持ちが外へと発信放射しているということです。
言霊、数霊は、本当に興味深い世界です！

殺風景（さっぷうけい）

思念　：　（さ）遮るモノが、（っ）自然に集まって、（ぷ）たくさん増えたモノから、（う）生まれ出る、（け）放出が、（い）伝えるモノ
＊　思念読みをイメージしてみて下さい。見るモノが何もない状態だけになっているって感じですね。本当に何もないという心の叫び・・・「殺風景！」

数霊　：　28+44+2+19+35+5＝133⇒（13・ム）広がりの、（3・ミ）実体
＊　正に、目をとめるモノがない、広がりしか実体がない風景は、殺風景ソノモノでしょうね！

悟り（さとり）

思念　：　（さ）遮りを、（と）統合して、（リ）離す
＊　私とあなたを遮っているモノ（目に見えるモノや肉体）を、一つに統合して、その差を切り離す・・・つまり、悟りとは、あなたと私を分けている肉体や境遇は違うけれど、それを取り払えば、実は同じだった・・・と気がつくことだと言っているようです。「そうか！」と簡単に納得しがちですが、実際、これは本当に難しいし、人間は、見えるモノに何時もとらわれて判断してしまいますね。しかし「悟り」という言葉は、「見えるモノに本質はなく、見えないモノこそ悟るべきモノ」だと言っているようです。悟りの本質がハッキリしたので、これからの人生の課題にしたいと思います。

数霊　：　28+17+8＝53⇒（イ）伝わる、（ミ）実体
＊　悟りとは、伝わる実体。あなたと私を隔てる遮り（サ＝肉体や境遇など）を取り払う（トリ）と、伝わってくる実体が、違いを超えた「共通点」だと言うことですね。返せば、人の気持ちが伝わらない、分らない場合は、その間に「遮りや違いがある」と言うこと。つまり、「悟ってはいない」と言うことなんですね。

終わりに

皆さん、今回の解説で、わずかな言葉の違いを、思念や数霊で読み解いたときに、どう違うのかが、ハッキリと現れてくるという言霊の奥深さ、実感して頂けましたか？
思念読みをイメージするのが少し難しかったかも知れませんが、やはり、思念読みを正確に理解するためには、訓練が必要です。しかしそこを乗り越えると、あなたは一種の超能力を持った人間になったと言えるでしょう。なぜなら、国語学者ですら分らない言葉の本質を正確に読み取ることができるのですから。
益々面白くなる言霊と数霊の読み解き、来月もどうぞお楽しみに！

それでは、9月は言霊「キ」、数霊「２9」の解説です。
残暑厳しき折、どうかお健やかにお過ごし下さいネ！

202４年8月吉日
カタカムナ言霊伝道士　　吉野信子